メンズカットの頼み方を正しく理解すれば、もう「思っていたのと違う…」と後悔することはありません。
この記事では、理想のスタイルを実現するために必要な準備から、美容室と床屋の違い、カウンセリング時の具体的な伝え方、人気スタイルの頼み方、そしてカット後のアフターケアまでを詳しく解説します。
写真を使ったイメージの伝え方や、自分の髪質・クセを活かす方法、ビジネスシーンでも安心できる清潔感あるオーダーのコツなど、すぐに役立つ情報を網羅しました。
この記事を読めば、美容師や理容師としっかり意思疎通ができ、自分にぴったりの髪型を手に入れることができます。
次のカットで満足するために、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。
メンズカットの頼み方で失敗しない準備法
メンズカットの頼み方で失敗しない準備法について解説します。
それでは順番に見ていきましょう。
①なりたい髪型は写真で共有する
メンズカットのオーダーで一番大事なのは「言葉だけに頼らないこと」です。例えば「爽やかにしたい」「短めでお願いします」といった表現は便利ですが、人によってイメージする長さや雰囲気が異なります。その結果、美容師が解釈した「爽やか」が自分の想像と違うことも多いのです。
そこで役立つのが写真です。スマホで気に入った髪型を保存しておき、カウンセリング時に見せると一気に伝わりやすくなります。正面の写真だけでなく、横や後ろのアングルも揃えておくとさらに正確です。美容師はカットラインやボリューム感を360度で見ているため、横や後ろのイメージ共有は欠かせません。
芸能人の髪型を参考にする場合は注意が必要です。例えば「この俳優の髪型がいい」と言っても、自分の髪質や輪郭に同じように合うとは限りません。そのため「この髪型のシルエットは取り入れたいけど、カラーは必要ないです」「前髪の重さは似せたいけど、長さは調整してほしい」など部分的な要望を分けて伝えるのがコツです。
また、美容師にとっては写真があると会話のベースが具体化され、的確な提案もしやすくなります。写真をもとに「この長さなら毎日のセットは5分で済みます」「この重さは梅雨の時期に広がりやすいので工夫が必要です」など、プロならではの現実的なアドバイスももらえるのです。
つまり、写真を用意して臨むことは「理想の再現」と「現実的な調整」の両方を叶えるための強力なツールです。オーダー前に最低3枚ほど用意しておくと安心でしょう。
②自分の髪質やクセを把握する
ヘアスタイルの仕上がりは、髪質やクセによって大きく変わります。直毛なのか、クセ毛なのか。毛が細いのか太いのか。量が多いのか少ないのか。これらの要素を自分で理解しておくだけで、美容師とのやりとりがスムーズになり、仕上がりのギャップを防げます。
例えば直毛で髪が硬い人が「ふんわりしたマッシュ」を希望した場合、アイロンやパーマを使わないと再現が難しいケースが多いです。逆に柔らかい髪質の人が短めのフェードを希望すると、伸びるのが早く感じたり、ボリューム不足で思った以上に軽くなりすぎることもあります。
そのため「普段、横の髪が膨らみやすい」「前髪が浮きやすい」「すぐにペタンとなる」といった悩みを事前に整理して伝えることが重要です。美容師はそれをもとに「ここを短くしすぎると広がりやすい」「ここは少し重めに残した方がいい」と調整してくれます。
自分の髪質を理解する方法としては、日常で感じているセットのしやすさやシャンプー後の乾き方を観察するとよいでしょう。また、美容師に「自分の髪質を客観的に見てどう思いますか?」と質問してみるのもおすすめです。プロの目線で的確に教えてくれます。
髪質やクセを理解して共有することは、単なる理想を押し付けるのではなく「自分に似合う」「扱いやすい」髪型を一緒に作り上げる第一歩となります。
③仕事やライフスタイルに合わせて考える
髪型は見た目だけでなく、ライフスタイルとの相性も大切です。特に男性の場合、仕事との兼ね合いは無視できません。営業や接客業であれば「清潔感」「誠実さ」が重視されるため、ツーブロックやフェードを取り入れるにしても自然で落ち着いた仕上がりにするのが無難です。
一方で、クリエイティブ職や自由度の高い職場であれば、パーマやカラーを取り入れて個性を出しても問題ないケースもあります。さらに学生であれば校則に合わせた範囲内でおしゃれを楽しむ必要が出てきます。
また、日々のスタイリングにかけられる時間も重要です。毎朝5分以内しか取れない人と、20分かけられる人では再現できる髪型の幅が大きく異なります。「朝はワックスをつけられるか」「ドライヤーをきちんと使えるか」など、自分の生活習慣を踏まえて相談すると、美容師も現実的な提案をしてくれます。
ライフスタイルを考慮することで「見た目はカッコいいけど扱いにくい髪型」や「仕事には合わないスタイル」といった失敗を防げます。見た目と実用性の両立を意識して選ぶのがポイントです。
④NGワードではなく「こうしたい」を伝える
オーダー時によくある失敗は「短くしすぎないでください」「重くならないようにしてください」といった否定的な伝え方です。これだと美容師は「じゃあどの程度がちょうどいいのか?」と迷ってしまいます。
そこで大切なのが「こうしたい」という前向きな表現です。例えば「短すぎないようにしたいですが、耳には少しかかるくらいで」「重くならないようにしたいけど、前髪は眉毛に少しかかる程度に」など、目標ラインをプラスで伝えるのが効果的です。
こうしたポジティブな伝え方をすると、美容師は「それならこのラインが最適です」と判断しやすくなり、仕上がりのイメージも一致しやすくなります。曖昧な否定より、具体的な希望を付け加えることが失敗を防ぐ近道です。
⑤初めての美容師には過去の失敗談を伝える
初めて行く美容室では、美容師はあなたの好みをまだ知りません。そのため「過去にこういう仕上がりで失敗した」という情報はとても役立ちます。「前髪を短くされすぎて幼く見えた」「サイドをすきすぎてペタンとなった」など、自分が嫌だったポイントをあらかじめ伝えておくと、美容師はそれを避けて提案してくれます。
さらに「この部分は気に入った」というポジティブな経験も一緒に伝えるとベストです。例えば「前回の襟足はちょうど良かった」「サイドの軽さは気に入った」と言えば、美容師は避けるべき点と活かすべき点を両立させられます。
これにより一度目から満足度の高いカットに近づけることができ、「次回もこの人に任せよう」と思える関係性が築きやすくなるのです。
美容室と床屋どちらを選ぶかの基準
美容室と床屋どちらを選ぶかの基準について解説します。
それでは順番に見ていきましょう。
①美容室と理容室のサービスの違い
美容室と理容室は似ているようで大きな違いがあります。美容室は「カット」「カラー」「パーマ」といったデザイン性の高い施術を中心に展開している一方、理容室は「カット+シェービング」が基本セットであり、細部まできっちり仕上げてくれるのが特徴です。
美容室では流行のスタイルやヘアケアを含む幅広いサービスを受けられます。トリートメントやヘッドスパも提供している店舗が多く、髪型を楽しみたい人に向いています。逆に理容室は施術時間が短く、料金も比較的リーズナブルであることが多いため、効率的に整えたい人に選ばれています。
つまり、美容室は「おしゃれ・デザイン重視」、理容室は「清潔感・実用性重視」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
②美容師と理容師の得意分野
美容師と理容師には、それぞれ強みが異なります。美容師はパーマやカラーを活かした「髪のデザイン」が得意で、トレンド感を意識したカットやスタイリングが上手です。マッシュやニュアンスパーマ、韓国風ヘアなどの流行スタイルを求めるなら、美容師に頼むのがおすすめです。
一方、理容師は刈り上げやフェードカットといった短髪スタイルを得意とします。耳周りや襟足のラインを正確に仕上げる技術に優れており、スーツを着る社会人やスポーツをしている学生などに支持されています。また、顔剃りも理容師ならではの特徴であり、シェービングを含めた清潔感を整えたい場合には理容室が強いです。
「デザイン重視なら美容師」「精密さと清潔感重視なら理容師」と整理すると選びやすくなります。
③男性が美容室を選ぶメリット
男性が美容室を選ぶ最大のメリットは「流行に合ったおしゃれな髪型が手に入ること」です。美容室では顔の形や骨格、髪質に合わせた提案をしてもらえるため、単なる短髪ではなく自分に似合うスタイルを実現できます。
さらに、美容室はヘッドスパやトリートメントといったヘアケアメニューが充実していることが多く、髪や頭皮のケアを一緒にできるのも大きな魅力です。最近ではメンズ専門美容室も増えており、男性向けに洗練された提案をしてくれるサロンも珍しくありません。
「おしゃれに敏感」「自分に似合う髪型を追求したい」という人には、美容室が最適です。
④床屋だからこそできるカットの強み
床屋の強みは「精密で清潔感のある仕上がり」です。特にフェードカットやスポーツ刈り、角刈りなど、短髪の完成度を求めるなら理容室が有利です。耳周りや襟足をきっちり揃えてくれるため、スッキリ感や清潔感を重視する人におすすめです。
また、床屋ではシェービングがセットになっていることが多く、眉毛や顔の産毛まで整えられる点もメリットです。社会人にとっては「髪型+顔剃り」で一度に清潔感を底上げできるのは大きな利点です。
さらに、美容室より施術時間が短く料金も比較的リーズナブルなので「定期的に整えたい」「手早く済ませたい」という人には理容室が向いています。
⑤シーンごとの使い分けのコツ
実は、美容室と理容室をシーンごとに使い分けるのも賢い方法です。例えば、普段は理容室で清潔感のある刈り上げを維持しつつ、大事なイベント前には美容室でトレンドを取り入れたおしゃれなスタイルにする、といった活用法です。
以下に、美容室と理容室それぞれの向いている人の基準をまとめます。
美容室が向いている人 | 理容室が向いている人 |
---|---|
おしゃれ・流行を重視したい | 清潔感・効率を重視したい |
マッシュやパーマ、カラーを取り入れたい | 刈り上げ、フェード、スポーツ刈りが好み |
カウンセリングやヘアケアを重視したい | 顔剃りや短時間仕上げを求める |
このように、目的に応じて使い分けることで、常に満足のいく髪型と身だしなみをキープできます。
カウンセリングでの具体的な伝え方
カウンセリングでの具体的な伝え方について解説します。
では、一つずつ詳しく見ていきましょう。
①耳・眉・襟足で長さを基準に伝える
メンズカットで最も曖昧になりやすいのが「長さ」です。「短めで」「少し長めに」と言っても、その基準は人によって全く違います。そのため、長さを伝えるときには「耳・眉・襟足」を基準にするのが分かりやすいです。
例えば「耳が全部出るくらい短くしてください」「前髪は眉毛にかかるくらいにしてください」「襟足はシャツの襟に当たらない程度でお願いします」といった伝え方です。こうすることで、目に見える基準で長さを共有でき、美容師が迷わずハサミを入れられます。
さらに「耳周りはスッキリしたいけど、トップはボリュームを残してほしい」「襟足は短めに整えて清潔感を出したいけど、刈り上げは控えめで」といった組み合わせも可能です。このように具体的な基準を持ち込むと、自分の希望がしっかり反映されやすくなります。
②「重め」「軽め」など質感のキーワードを使う
髪型は長さだけでなく「質感」で大きく印象が変わります。同じ長さでも「重め」と「軽め」では仕上がりがまったく違うため、質感をどうしたいかを伝えることが重要です。
「軽めにしたい」と伝えると、毛量を減らして動きのあるスタイルにしてもらえます。反対に「重めで落ち着いた感じにしたい」と言えば、厚みを残してシルエットを整えてくれます。さらに「束感が欲しい」「丸みを出したい」「ふんわり感を強調したい」といった細かい表現を加えると、イメージがより具体化されます。
美容師にとっては「どんな質感を求めているか」が仕上がりを決める大きな手がかりになるので、恥ずかしがらずに言葉にすることが大切です。
③スタイリング習慣を共有する
髪型は「カットの形」だけで決まるものではありません。スタイリングの習慣によって仕上がりの見え方が大きく変わります。そのため「普段ワックスを使うか」「朝のセットにどれくらい時間をかけられるか」を必ず伝えるようにしましょう。
例えば「毎朝5分以内しか時間をかけられないので、簡単にまとまるようにしたい」「ワックスはあまり使わないので自然に収まる髪型にしたい」といった情報を伝えると、美容師は再現性の高いカットを意識してくれます。逆に「毎日しっかりスタイリングするから動きのある髪型にしたい」と言えば、セット映えするデザインを提案してくれます。
このようにスタイリング習慣を共有することで、仕上がりが「美容室では良かったのに、家で再現できない」という失敗を防げます。
④伸びた時の見え方を考慮する
カットは「当日だけが良ければいい」というものではありません。1か月後、2か月後にどう見えるかを考えて伝えるのも大切です。
例えば「サイドがすぐに伸びて気になるので、少し短めにしておいてください」「1か月後も清潔感を保てるように整えてほしい」といったオーダーです。こうすると、美容師は髪の伸び方を予測しながらカットしてくれるため、次のカットまでの期間も快適に過ごせます。
特にビジネスマンの場合、会議や商談が入るタイミングに髪が伸びすぎていると印象を損なうこともあります。事前に「来月プレゼンがあるので、その時も清潔感を保ちたい」と伝えると、ベストな長さに調整してもらえます。
⑤芸能人の髪型をオーダーする際の注意点
「あの芸能人の髪型にしてください」というオーダーはよくありますが、注意が必要です。同じカットをしても、顔立ちや骨格、髪質の違いによって同じ見え方にはなりません。
そのため「完全コピーを目指す」のではなく「この雰囲気を取り入れたい」という伝え方が有効です。例えば「前髪の重さはこの俳優みたいにしたいけど、全体は軽めに」「サイドの膨らみ方はこのモデルを参考にしたいけど、長さは少し短めで」など、部分的に具体的に伝えるのがポイントです。
こうすれば、自分の髪質や顔立ちに合ったアレンジを加えてもらえるので、理想に近いスタイルに仕上げてもらいやすくなります。
人気メンズヘアスタイルの頼み方
人気メンズヘアスタイルの頼み方について解説します。
それでは、それぞれのスタイルごとに具体的な頼み方を解説します。
①王道ショートのオーダー方法
メンズカットで最も定番なのが「王道ショート」です。耳周りや襟足をスッキリさせつつ、トップに程よい長さを残すことで清潔感と動きを両立できます。
オーダー時には「サイドは耳にかからない程度に」「襟足はシャツの襟に当たらないくらいに短めで」「前髪は眉にかからない程度で」と具体的に伝えるのが基本です。さらに「全体は軽めにして動きを出したい」「トップは自然に立ち上がるように」と質感の希望を加えると、仕上がりがグッと理想に近づきます。
このスタイルは学生から社会人まで幅広く人気があり、シーンを選ばず活用できる万能さが魅力です。特に初めて美容室に行く人や、どうオーダーすればよいか迷う人にはおすすめのスタイルです。
②ツーブロックで失敗しない伝え方
ツーブロックは今やメンズカットの定番ですが、オーダーの仕方を間違えると「思ったより刈り上げが目立ちすぎる」「長さの差が極端すぎる」といった失敗になりやすいです。
ポイントは「刈り上げの高さと長さ」を明確に伝えることです。例えば「耳周りから2センチくらいの高さまで刈り上げてください」「長さは6ミリで自然につながるように」と具体的に指定しましょう。刈り上げをしっかり見せたいのか、それとも自然に馴染ませたいのかも大事な情報です。
また、ツーブロックは職場によっては派手に見られることもあるため「控えめに仕上げたい」「前髪は落ち着かせたい」といった調整をお願いすると安心です。失敗を避けるためには「高さ」「長さ」「馴染ませ方」を3点セットで伝えることが鉄則です。
③マッシュスタイルを自然に仕上げるコツ
マッシュスタイルはここ数年、若い世代を中心に人気が高いヘアスタイルです。ただし、オーダーが曖昧だと「重すぎて子供っぽい」「目にかかりすぎて扱いづらい」といった問題が起きやすいです。
まず大切なのは「前髪の長さと重さ」を明確に伝えること。「眉に少しかかる程度で」「目に入らない長さで」など基準を示しましょう。さらに「サイドの膨らみは抑えたい」「自然な動きが出るように」といった希望を加えると理想に近づきます。
マッシュは顔型との相性が重要で、丸顔の場合はトップに高さを出して縦のラインを強調し、面長の場合は前髪を少し重めに残してバランスを取るのがおすすめです。自分の顔型を考慮して調整をお願いすると、失敗しにくいスタイルになります。
④ビジネスマン向け清潔感スタイル
社会人にとって最も大切なのは「清潔感」です。そのためビジネスマン向けのスタイルは「爽やかさ」と「スーツに合う落ち着き」を両立させる必要があります。
オーダーの基本は「耳周りはスッキリ」「襟足は短め」「前髪は眉にかからない程度に」というシンプルな指定です。さらに「全体的に軽めで」「伸びても清潔感が保てるように」と伝えると、次のカットまでの間もきれいな状態を維持できます。
特に営業職や接客業では、信頼感や誠実さを印象づけるためにサイドや襟足を整えることが重要です。流行を追いすぎず、シンプルで爽やかなショートスタイルが好まれる傾向にあります。
⑤パーマやカラーを取り入れた頼み方
最近では男性もパーマやカラーを取り入れておしゃれを楽しむ人が増えています。パーマの場合は「動きを出すために軽めのパーマを」「自然に立ち上がるように」といった目的を明確に伝えると仕上がりがイメージ通りになります。
カラーでは「自然に見えるブラウンにしたい」「トーンは暗めで光に当たったときに少し明るく見える程度」など、色味と仕上がりの印象を指定しましょう。また「職場で浮かないように」「清潔感を損なわない範囲で」といった条件を伝えるのも安心です。
パーマやカラーは髪質やダメージの状態によって仕上がりが左右されるため、事前に髪のコンディションを美容師と共有するのも大切です。無理なく取り入れられる範囲で依頼すると、長く楽しめるスタイルになります。
仕上げとアフターケアで満足度を長く保つ方法
仕上げとアフターケアで満足度を長く保つ方法について解説します。
最後に、カット後の仕上げやアフターケアの工夫について見ていきましょう。
①スタイリングのやり方を必ず確認する
美容室や理容室でカットしてもらった後、仕上がりに満足しても「自宅で同じように再現できない」という悩みは多いです。その原因は「スタイリング方法を教わらずに帰ってしまったこと」にあります。
カット後には「ワックスはどのくらいつければいいですか?」「乾かす時は前に流すのがいいですか?」といった質問を必ずしましょう。美容師や理容師は髪質に合わせて具体的なアドバイスをしてくれるので、その場で確認するのがベストです。
また、ドライヤーの風の当て方やセットの順番も重要です。例えば「前髪を上げたいなら根元に風を当てて立ち上げる」「トップをふんわり見せたいなら左右から風をあてて乾かす」といった方法を教わると、仕上がりの完成度が格段に上がります。
美容室で仕上げてもらった状態を写真に撮っておき、家で見ながら練習するのもおすすめです。
②自宅用のスタイリング剤を相談する
カットの仕上がりをキープするためには、自宅で使うスタイリング剤も重要です。ワックスやジェル、ムース、スプレーなど種類が多く、どれを選べばいいか迷う人も多いでしょう。
そこで「普段はナチュラルに仕上げたい」「ツヤを出したい」「動きを強調したい」など、自分の希望を伝えて美容師におすすめを聞きましょう。髪質や毛量によって合うスタイリング剤は異なります。例えば、硬い髪質にはハードワックスが合いやすく、柔らかい髪質には軽めのクリームタイプが向いています。
また、スタイリング剤は仕上がりの質感を左右するため、普段の生活シーンに合わせて選ぶことが大切です。ビジネスシーンではツヤを抑えたマットな質感、プライベートでは動きを強調した束感など、使い分けるのも良い方法です。
③2〜3週間後を見越したオーダー
髪は1か月に約1センチ伸びるといわれています。そのため、カット直後だけでなく「数週間後どう見えるか」を考えてオーダーすることが重要です。
例えば「サイドは伸びやすいので短めにしてください」「前髪は目にかかりにくいように、少し短めで」と伝えておけば、次のカットまで快適に過ごせます。特にショートヘアは少し伸びただけでも印象が大きく変わるので、長持ちするように調整してもらうのが賢いやり方です。
また「来月に結婚式がある」「大事なプレゼンがある」といったイベントを伝えるのも効果的です。その時期に合わせてベストな状態をキープできるように計算してカットしてもらえます。
④似合わなかった時のリカバリー方法
カット後に「思っていたのと違う」と感じることは誰にでもあります。その場合、我慢して帰ってしまうのはNGです。しばらく不満を抱えたまま過ごすことになってしまいます。
勇気を出して「もう少し短くしてください」「サイドが重いので軽くしていただけますか?」と伝えましょう。美容師や理容師は「お客様が納得して帰ること」を大切にしているので、追加調整は快く対応してくれることが多いです。
もしどうしても似合わないと感じた場合は「次回は違うスタイルに挑戦してみたい」と伝えるのも有効です。写真やメモを活用しながら次回のカウンセリングに生かせば、次第に理想のスタイルに近づけます。
⑤次回に向けたオーダーメモを残す
満足できる仕上がりになった時は、その内容を必ず記録しておきましょう。「今回はサイドを6ミリ、トップは軽めに残した」「前髪は眉にかかる程度で揃えてもらった」など、細かいメモを残すと次回以降に大きな助けになります。
また、仕上がりをスマホで撮影しておけば「この時と同じようにお願いします」と簡単に伝えられます。写真とメモの両方を組み合わせると最強です。
こうした積み重ねが、美容師との信頼関係を強め、毎回満足度の高いヘアカットにつながります。
まとめ|メンズカットの頼み方で理想の髪型を叶える
オーダー準備のポイント |
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①なりたい髪型は写真で共有する |
②自分の髪質やクセを把握する |
③仕事やライフスタイルに合わせて考える |
④NGワードではなく「こうしたい」を伝える |
⑤初めての美容師には過去の失敗談を伝える |
メンズカットの頼み方は、ただ「短めで」や「爽やかに」と伝えるだけでは十分ではありません。写真や基準となる部分を示して、具体的にイメージを共有することが重要です。
さらに、自分の髪質やクセを理解し、仕事やライフスタイルに合った髪型を考えることで、再現性の高い仕上がりに近づけます。「こうしたい」というポジティブな伝え方や、過去の失敗談を共有することも、美容師や理容師と信頼関係を築く大切なステップです。
また、美容室と床屋の違いを理解し、シーンごとに使い分けることで、清潔感もおしゃれも両立できます。仕上げやアフターケアも忘れずに実践すれば、次回のカットまで快適に過ごせるでしょう。
メンズカットは「髪を切る作業」ではなく「理想のスタイルを一緒に作る時間」です。今回紹介した頼み方のコツを実践すれば、「思っていたのと違う」と後悔することなく、自分にぴったりの髪型を手に入れられます。
信頼できる美容師や理容師と出会い、自分に似合うスタイルを楽しんでくださいね。